草薙剣の代わり「昼御座の御剣」
安置されていた剣
昼御座の御剣
京都御所の清涼殿の昼御座に安置されていた剣。草薙剣の代わりとしても用いられた。
清涼殿と云った
昔は,天皇が常住される御殿を清涼殿と云った。
その内で天皇が政務を執られる部屋を昼御座,夜の寝室を夜御座と云った。
昼御座はヒノゴザ,ヒノオマシ,等と読み,ここに置いてある護身の剣を「昼御座剣」と云う。
夜御殿はヨノオオド,ヨルノオトド,ヨンノオトド,又は夜御座,つまりヨルノオマシとも呼んだ。
神剣と神璽は天皇の枕元に二段になった棚がしつらえてあり,そこに安置してあった。
昼御座剣は天皇が政務を終えて夜御殿に退室されると,天皇に近侍する蔵人が捧持して,夜御殿に行き匂当内侍にお返しする。
…匂当内侍とは内侍と呼ばれる女官のトップである。匂当内侍は受け取った昼御座剣を天皇の枕許の机の上に置く,これが夜の「守り刀」となる。
この御剣の取り扱いは明治よりは侍従の扱いとなったが,それ以前の夜の御殿は男子は立入り禁止であった。
さて,翌朝になると,蔵人は匂当内侍より御剣を受け取って,昼の御座に持って行く,勿論,天皇の出御される以前である。
天皇が玉座に着かれて,南面または西面される場合,御剣を玉座の左の方,天皇の左手の方に柄を前に刃を外側に向けて置き,帯執りは小尻の方に長く伸ばして置く。
東面,北面される場合は,反対に玉座の右に置き,刃は外向きに柄は逆に後ろで,小尻が前になる様に置いた。
これは秘事とされ,知る人も稀であったので厳格に守られていたかは甚だ疑問ではある。
御剣を受け取って
昔は,天皇が常住される御殿を清涼殿と云った。その内で天皇が政務を執られる部屋を昼御座,夜の寝室を夜御座と云った。昼御座はヒノゴザ,ヒノオマシ,等と読み,ここに置いてある護身の剣を「昼御座剣」と云う。夜御殿はヨノオオド,ヨルノオトド,ヨンノオトド,又は夜御座,つまりヨルノオマシとも呼んだ。神剣と神璽は天皇の枕元に二段になった棚がしつらえてあり,そこに安置してあった。
昼御座剣は天皇が政務を終えて夜御殿に退室されると,天皇に近侍する蔵人が捧持して,夜御殿に行き匂当内侍にお返しする。…匂当内侍とは内侍と呼ばれる女官のトップである。匂当内侍は受け取った昼御座剣を天皇の枕許の机の上に置く,これが夜の「守り刀」となる。
この御剣の取り扱いは明治よりは侍従の扱いとなったが,それ以前の夜の御殿は男子は立入り禁止であった。
さて,翌朝になると,蔵人は匂当内侍より御剣を受け取って,昼の御座に持って行く,勿論,天皇の出御される以前である。天皇が玉座に着かれて,南面または西面される場合,御剣を玉座の左の方,天皇の左手の方に柄を前に刃を外側に向けて置き,帯執りは小尻の方に長く伸ばして置く。東面,北面される場合は,反対に玉座の右に置き,刃は外向きに柄は逆に後ろで,小尻が前になる様に置いた。
これは秘事とされ,知る人も稀であったので厳格に守られていたかは甚だ疑問ではある。
草薙剣の代わり「昼御座の御剣」